安い外壁塗装業者の理由は?リスクや安い業者を見つける方法を紹介

この記事を読んでいるあなたは、

  • 安い外壁塗装業者が安く提供できている理由を知りたい
  • 安い外壁塗装業者に依頼する場合のリスクを知りたい
  • 安くて良い外壁塗装業者の見つけ方を知りたい

上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに向けて「安い外壁塗装業者の理由、リスクや安い業者を見つける方法を紹介」などをお伝えしていきます。

安い外壁塗装会社はなぜ安く提供できているのか?

安い外壁塗装業者の理由

できる限り出費を抑えて必要な外壁塗装メンテナンスを採り入れたいものですが、安い見積もりには様々な要因が考えられます。

ここでは、安く提供できる要因について詳しく解説いたします。

自社で足場を持っている

自社で足場を持っていて、搬入から組立て、設置、解体、撤去までの作業を自社で完結できれば足場代を安く抑えられます。

一般的に、外壁塗装会社は足場工事を提携している足場専門会社に外注しますが、自社で足場工事が行えるとそれらの経費がかかりません。

ただし、足場を置いておく保管場所が必要になるのと、メンテナンス費用などもかかるため、それらが含まれた価格設定だと外注とそれほど変わらないケースもあります。

独自の塗料仕入れルートを持っている

独自の塗料仕入れルートを持っている会社は、外壁塗装費用を安くすることができます。

一般的に、外壁塗装会社は卸売業者や代理店などから塗料を仕入れますが、メーカー特約店や1次代理店に大量注文して安く仕入れることにより、塗装費用を良心的な価格に抑えている会社もあります。

また、売上規模が大きく塗料メーカーと長く関係性を構築している会社の中には、メーカーと直接交渉して仕入れ価格を抑える努力をしている会社もあります。

その他、アステックペイントやプレマテックスなど直販体制を採っているメーカーの加盟店になって直接仕入れにより、中間マージンなどの経費をカットし、他メーカーと同等グレードの塗料を安く購入して塗装価格を抑えている会社もあります。

自社の技術のある職人で工事の日数が少なく済む

自社に技術力のある職人を抱えている外壁塗装会社は、現場での生産性が良く、通常より少ない日数で完工するケースもあり、外壁塗装費用を安くできます。

例えば、通常は2週間かかる塗装作業を10日間で終わらすことができれば、その分の人件費を抑えられます。

また、技術力の高い職人は、塗装の仕上がりが良いのは勿論のこと、無駄をできる限りなくして効率的に質の高い作業を進めていくので、会社からすれば手離れも良く、管理費や経費を削減できるのです。

経験が浅く、技術力が乏しい職人の場合、段取り力や作業のスピード、その時々の状況に応じた判断力などにおいて技術力の高い職人より見劣りしてしまい、作業時間もかかるものです。

例えば、技術力のある職人は雨天の予報が出ていたら、切りが良いところまで作業を完了させることはできますが、未熟な職人は途中で止めてしまうこともあるでしょう。

そうした積み重ねが施行日数の差となって、人件費にも影響が出てくるのです。

口コミなどで集客できており広告費を削減している

地域密着の外壁塗装会社や地元の会社の中には、その地域で口コミなどで集客することができ、広告費を削減している会社もあります。

地域のお客様から信頼や評価を得られる工事を積み重ねれば、やがて口コミで広がっていき、新規顧客の集客に繋がります。

TVCMやネット広告、パンフレット、新聞の折込チラシなどで広告を打てば広範囲に認知させることができるかもしれませんが、その分経費もかかります。

また、認知してもらえたとしても必ずしも集客に繋がるとは限りません。

その点において、口コミで集客できれば大きな費用がかかる広告費を削減でき、より安い価格で提供できるようになるのです。

施工時期をずらしている

冬場や梅雨時、台風シーズンは外壁塗装に適しておらず、仕事が少なくなる閑散期になる傾向にあります。

閑散期は職人を比較的確保しやすく、人件費も抑えられるので、外壁塗装会社の中には閑散期に施工時期をずらして、通常よりも安い価格で外壁塗装工事を請け負う会社もあります。

また、1年を通して受注量が少なくなる時期なので、売上を確保するために値下げをするケースもあります。

ただし、閑散期の外壁塗装は、仕上がりの品質に問題が生じるリスクが高まる傾向に。

冬場は気温が低下するので通常よりも乾燥時間が長くなったり、塗料の伸びが悪くなることで塗り残しや色ムラが発生しやすくなります。

また、梅雨時や雨の日、台風シーズンは湿度が高くなり、乾燥時間に影響するだけでなく、雨水や湿気などの水分が塗料に悪影響を及ぼしたり、塗膜が密着不良を起こすなど施工品質に問題が発生するリスクが高まる傾向にあります。

以上のことから、閑散期に施工時期をずらして工事を依頼する場合は、通常よりリスクが高まる時期であることを踏まえて、施工実績やノウハウが豊富な業者に相談するようにしましょう。

補助金や助成金の活用のサポートを行っている

国や一部の自治体が支援する補助金や助成金の活用サポートを行い、注文者が外壁塗装費用の一部を負担してもらうためのお手伝いをする外壁塗装会社があります。

補助金や助成金の申請手続きはとても複雑で、初めて申請する人にとっては、制度の概要や申請手続きの流れを理解するだけでも大変な負担となるでしょう。

また、正しい手順を踏んで手続きを進めないと受給要件を満たせずに、申請が承認されないケースがあります。

そこで、申請手続きを代行してくれる外壁塗装業者に工事を依頼すれば、手間や負担がほとんどかかることなく施工会社に支払う工事費用の一部を負担してもらえるので、実質的に外壁塗装費用を安く抑えることができるのです

外壁塗装工事が対象となる補助金、助成金の受給額については、国の支援制度やキャンペーン、各自治体の支援制度により異なりますが、おおよそ工事費(税抜)の5%~20%か上限5万円〜30万円までが相場です。

国やお住まいの自治体が実施している補助金、助成金を事前に調べておくのがおすすめです。

安い外壁塗装工事の考えられるリスク

安い外壁塗装業者の理由

安い外壁塗装工事には出費が抑えられるなど良い面ばかりでなく、後々のリスクが伴うケースが考えられます。

ここでは、安い外壁塗装会社による様々なリスクや問題点を詳しく解説いたします。

見積もりが正しくない

他と比べて見積書が安い場合は、明細書に「〇〇一式」のように記載されている項目が多かったり、工事を進めるにあたって必要な項目が別途扱いになっていたりなど、見積もりが正しくないケースがあります。

外壁や高圧洗浄の施工面積、足場の架け面積、シーリング打ち換え長さ、樋や軒天など付帯部の施工範囲の数量や単価については、「〇〇一式」ではなく詳細に表記されている方が施工範囲を確認でき、他社の見積もりとも比較検討しやすくなります。

ただし、必ずしも「一式」の表記すべてが不適切であるとは限らず、項目によっては経験則から割り出して一式表記している場合もありますので、詳細を業者に確認するようにしましょう。

また、見積書には記載されていない、あるいは明示されていないけど外壁塗装工事を行う際に必要な項目が別途項目となっていたり省かれている場合があります。

例えば、外壁のひび割れや剥離、欠損などの補修費用、補修近隣への飛散防止養生、面格子やカーポート屋根の脱着、高圧線の防護カバー設置などです。

特に、補修費用については、範囲が広いほど費用がアップする項目なので、見積もりをしてもらう業者には現況調査をお願いし、補修の有無や範囲などをしっかりと確認するようにしましょう。

安い見積書を提示された場合は、鵜吞みにせずに上述したポイントが明示されているか注意が必要です。

工事内容の工程や手間が省かれる

外壁塗装に必要な工程や手間を省くことで、安い見積もりとなっているケースも想定されます。

例えば、標準的な塗装作業では下塗り、中塗り、上塗りの3工程を経て仕上げますが、中塗りを省くことで作業手間と乾燥時間を減らせます。

仕上がってしまえば中塗りをしたかどうかは分からなくなるので、施工する際には下塗りと中塗りに色を付けてもらい、各工程の写真を撮ってもらい完了報告書を作成してもらうと、施工中でも施工後でも確認できます。

さらに良くないのは、下塗りに関わる手間を省くことで、適切な下地処理が施されないまま脆弱な既存塗膜の上に下塗りしても、下地との密着不良を起こしやすく、数年で浮きや剥がれが発生することがあります。

このように、必要な工程や適切な手間を省くことで見積もりが安くなっていることもあるので、依頼する前に十分に確認することが重要です。

グレードが低い塗料が使われる

外壁塗装費用を安く抑えるために、グレードが低い塗料が使われることがあります。

一般的に、外壁塗装に使用される主な塗料は、アクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料の4種類で、その他にはフッ素系塗料、光触媒塗料、無機塗料など高耐久性塗料もあります。

塗料のグレードは耐用年数や耐候性などを目安に区分されており、上述した主な塗料4種類の中ではアクリル塗料が最も安価で耐用年数が短く、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の順に耐用年数や単価相場が上がっていきます。

以下は主な塗料4種類と耐用年数、1㎡あたりの単価相場の内訳です。

単価相場(㎡)

  • アクリル塗料(耐用年数:5~8年):1,000~1,800円/㎡
  • ウレタン塗料(耐用年数:7~10年):1,500~2,500円/㎡
  • シリコン塗料(耐用年数:10~15年):1,800~3,500円/㎡
  • フッ素塗料(耐用年数:15~20年):3,000~5,000円/㎡

※耐用年数や単価相場はあくまで参考値です

上記の表によると、塗料の種類によって耐用年数が異なり、アクリル塗料はシリコン塗料のおよそ半分の耐用年数であることが分かります。

また、単価相場については、同じ種類の塗料でも製品によって性能差があり、その分価格帯に差があることが分かります。

このように、外壁塗装は使用する塗料のグレードによって耐用年数や単価相場が大きく変わるので、安い見積りを提示された時はどのグレードの塗料を用いて、どれほどの耐用年数や性能が得られるのかを確認するようにしましょう。

保証などのアフターサービスがない

安く請け負う外壁塗装会社の中には、外壁塗装後の保証期間の提示や説明がなく、アフターサービスも実施しない会社もあります。

外壁塗装は実施する時期や作業時の天候、気象条件により影響を受けることが多く、どんなに気を付けていても多少の色むらや塗り残しなどがあるケースもあります。

また、浮きや剥がれなど塗膜の初期不良を起こすこともあります。

外壁塗装後の早い段階でそのような施工不良が現れた場合、保証やアフターサービスがない会社だと、対応してくれないおそれがあります。

一般的に外壁塗装会社では、施工後の保証期間や保証が適用されるケース、アフターサービスの実施時期などを記した保証書を発行してくれます。

ただし、保証期間や保証内容、アフターサービスの実施頻度などは会社ごとによって異なり、独自のルールが定められていることもあるので、必ず聞いておくようにしましょう。

下請け業者が施工し低品質になる

下請け会社に施工管理のすべてを任せて、自社で管理する手間や時間を省くことによって、安い金額で外壁塗装工事を提供する会社もあります。

しかし、元請け会社が施工管理しないと各工種における指導や仕上がりの確認もないまま進むので、施工品質が低下するおそれがあります。

例えば、既存外壁に破損や変形などがあっても、補修方法や対処法を元請け会社が指示しなければ、下請け業者の判断で処理されることになります。

このような場合、処理が適切であれば問題ありませんが、漏水などに繋がるリスクもあり、元請け会社が現場管理責任を果たしているとは言えません。

本来は元請け会社の現場担当者が現場に足を運んで、現場がスムーズに回るよう業者を取り纏め、必要に応じて適切な指導をしながら工事を仕上げていくものです。

もし、安い見積書を提示されて、現場管理体制に不安のある外壁塗装会社であれば、そこは確認しておきましょう。

安くて良い外壁塗装会社の見つけ方

安い外壁塗装業者の理由

外壁塗装工事を検討する際、必要な出費とは分かっていてもなるべく費用を抑えたいと考える人が多いのではないでしょうか。

しかし、安さだけで決めてしまうと、上述したように施工品質に問題を抱えたり、保証やアフターサービスを受けられないこともあります。

以下では、安くて良い外壁塗装会社を見つけるポイントをいくつか具体的に解説します。

地元の外壁塗装会社に相談する

大きな会社より地元の外壁塗装会社やお住いの地域に密着している塗装会社に相談した方が費用を抑えることができるでしょう。

大きな会社は受注数も工事規模も大きく、効率的に対応するために下請け会社に実際の施工を依頼し、下請け会社はさらにその下にある孫請けに仕事を依頼することもあります。

そうなると、その分の中間マージンが上乗せされるため、総費用が高くなりがちです。

一方で、地元の塗装会社や地域密着会社の場合、自社施工を売りにしていることが多く、自社で抱えている職人や現場担当者が実際に施工及び現場管理するため、中間マージンが発生しない分、総額の費用を安く抑えられる傾向にあります。

また、その地域で信頼を得て、口コミや紹介などで新規受注やリピーターを獲得していきたいため、お客様が満足する工事を行ってくれるでしょう。

外壁塗装業者の一括見積りサイトの活用

外壁塗装業者の一括見積りサイトを活用すれば、お手軽に複数業者からの見積りを一括して取得できます。

ご希望の条件に合った業者の見積もりを比較検討できるので、安い外壁塗装業者を見つけるにはお勧めのサービスと言えるでしょう。

全国の塗装会社と提携しているサイトや自社施工会社の紹介のみに限定したサイトなど、いろいろなサービスを提供してくれるサイトがありますが、どれも審査基準を満たした優良塗装会社が加盟しているので、安心して外壁塗装工事を依頼できます。

ハウスメーカーに依頼したほうがいい?

ハウスメーカーに家を建ててもらった場合、外壁塗装もそのハウスメーカーにすれば、新たに業者を探す手間がかからず、気楽にお任せできるのがメリットと言えます。

また、建物に関する情報や図面などの資料も持っているので、建物に合った最適な外壁塗装プランを提案してくれ、施工後も引き続き管理してもらえる安心感があります。

一方で、地元の塗装会社や自社施工会社と比べると、ハウスメーカーは実際の施工を提携している下請け会社に一括して発注するので、その分の中間マージンが発生します。

また、大手ハウスメーカーの場合、TVCMなど広告宣伝費や営業マンの人件費もかかっており、それらの経費が中間マージンと合わせて上乗せされるため、それらの分が割高となります。

以上をまとめると、手間なく安心して外壁塗装を依頼するならハウスメーカー、費用をできる限り抑えて質の高い外壁塗装を希望するなら地元の外壁塗装会社に依頼するのがよいでしょう。

激安会社に騙されないように複数社の見積もりを

見積もりを検討する際は、激安会社に騙されないよう複数の外壁塗装会社から見積もりを取って比較することが重要です。

複数の見積書を見比べれば、抜けている項目や数量が大きく違っている項目、単価の比較などができ、ある程度の判断基準を持てるようになります。

また、見積書に使用する塗料や施工範囲などが詳細に記されているかどうかもポイントです。

その他、見積書に記載されている以外の別途項目や現場管理体制、塗料のグレード、保証やアフターサービスの有無も確認しておきましょう。

外壁塗装が安い業者の理由まとめ

ここまで、安い外壁塗装業者の理由、リスクや安い業者を見つける方法を紹介などについて解説してきました。

私たちは「外壁塗装プロ」、愛知県小牧市を中心に活動する外壁塗装の専門家です。

小牧市周辺の皆さまの住まいの美しさと耐久性を守るため、壁の塗り替えや防水工事を手がけています。

私たちのサービスは、ただの塗装作業ではありません。

それぞれの家の特性やお客様の希望をしっかりと捉え、最適な提案と施工を行います。