外壁塗装の無機塗料の相場は?メリット・デメリット、耐用年数についても解説

この記事を読んでいるあなたは、

  • 外壁塗装の無機塗料の相場を知りたい
  • そもそも無機塗料とは
  • 無機塗料のメリット・デメリットを知りたい

上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに向けて「外壁塗装の無機塗料の相場、メリット・デメリット、耐用年数」などをお伝えしていきます。

無機塗料の坪数ごとの費用相場

無機塗料費用相場

無機塗料は他の塗料と比べて、耐候性や耐久性、防汚性に優れた塗料です。

ただし、施工費用も他の塗料と比べて高いとされています。

無機塗料の費用相場については、外壁の種類や塗装する面積、劣化状況、塗料のグレードなどにより変動しますが、坪数による費用相場を参考にするとよいでしょう。

以下は、坪数ごとの無機塗料の一般的な費用相場となります。

外壁の面積については、標準的な住宅の延床面積(坪数)の1.2倍としております。

坪数 塗装面積 費用相場
20坪 約80㎡ 80~120万円
30坪 約120㎡ 100~160万円
40坪 約160㎡ 130~190万円
50坪 約200㎡ 170~220万円
60坪 約240㎡ 200~250万円
70坪 約280㎡ 230~280万円
80坪 約320㎡ 260~310万円

 

尚、上記の費用相場は、仮設足場代、養生費、高圧洗浄などの基本的な作業を含めた外壁塗装工事の費用目安となります。

屋根塗装や雨樋、破風など付帯部の塗装費用は含まれていません。

無機塗料以外の塗料の費用相場

無機塗料以外にも、外壁塗装の塗料には様々な種類があります。

一般的に、外壁塗装に使用される主な塗料は、アクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料の4種類です。

塗料のグレードは耐用年数や耐候性などを目安に区分されており、上述した主な塗料4種類の中ではアクリル塗料が最も安価で耐用年数が短く、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の順に耐用年数や単価相場が上がっていきます。

以下は、主な塗料4種類と耐用年数、1㎡あたりの単価相場の内訳です。

塗料の種類 耐用年数 費用相場(㎡)
アクリル塗料 5~8年 1,000~1,800円/㎡
ウレタン塗料 7~10年 1,500~2,500円/㎡
シリコン塗料 10~14年 1,800~3,500円/㎡
フッ素塗料 15~20年 3,000~5,000円/㎡

※耐用年数や単価相場はあくまで参考値です

上記の表によると、塗料の種類によって耐用年数が異なり、アクリル塗料はシリコン塗料のおよそ半分の耐用年数であることが分かります。

また、単価相場については、同じ種類の塗料でも製品によって性能差があり、その分価格帯に差があることが分かります。

このように、外壁塗装は使用する塗料の種類によって耐用年数や単価相場が大きく変わります。

また、同じ種類の中でも耐用年数や耐候性などを目安にグレードが異なるので、塗料選びをする際にはどれくらいの機能性を有していて、どれくらいの耐用年数を期待できるのかを確認することが重要です。

無機塗料の費用が高い理由は

無機塗料は、アクリル塗料やシリコン塗料など一般的な有機塗料に比べて、費用が高いとされています。

その理由として、無機塗料の主成分であるセラミックやケイ素(シリコン)などの無機物が高価な材料であることと、製造コストがかかることなどが挙げられます。

また、無機塗料は市場に出回って20年ほどの歴史が浅い塗料であり、塗装するのに十分な知識と経験、高い技術を要するとされています。

そのため、材料費だけでなく、施工費用も高額になる傾向にあります。

ただし、無機塗料は耐用年数が長く、長期的に見れば塗り替え回数を減らせるため、トータルのメンテナンス費用を抑えることができるケースもあります。

初期費用は高くなりますが、その分メンテナンスサイクルを伸ばせるので、コストパフォーマンスとしては必ずしも悪いとは言えないでしょう。

無機塗料の代表的なメーカーと塗料の特徴

無機塗料は他の塗料と比べて種類は少ないですが、各メーカーより高い耐候性や低汚染性を誇る商品が開発されています。

以下では、無機塗料の代表的なメーカーと塗料の特徴をいくつか紹介いたします。

アステックペイント「無機ハイブリッドコートJY」

無機ハイブリッドコートJYは、無機物と有機物のハイブリッド技術により、圧倒的な耐候性を実現します。

期待耐用年数は20年以上とされており、分子の結合が非常に強いオリガノポリシロキサン結合を多く含むことにより強い塗面を形成し、劣化を抑制します。

また、樹脂同士が強固に結びつき緻密な塗面を形成するため、傷が表面につきにくく、長期に渡って美観性を保持する機能を有します。

さらに、有機成分を配合することにより、強くしなやかな塗膜を形成し、塗膜が硬く割れやすいという無機塗料の弱点を克服することが期待できます。

その他、付着した汚れを雨水で洗い流すセルフクリーニング効果も発揮し、低汚染性にも優れています。

ダイフレックス「ダイヤスーパーセランフレックス」

ダイヤスーパーセランフレックスは、期待耐用年数が24〜26年とされている超耐候性の無機塗料です。

外壁塗装で人気のあるシリコン樹脂塗料の耐用年数は、一般的に10〜14年程度と言われているので、ダイヤスーパーセランフレックスは、2倍程度長持ちすることになります。

最大の特徴である超耐候性により、窯業系サイディングやALCパネルなど蓄熱性が高く、塗料の劣化を早める外壁材の塗り替えに最適で、塗料が持つ様々な機能の低下を抑制します。

また、柔軟性に優れた塗膜により、シーリングの上に塗装された塗膜のひび割れリスクを軽減します。

さらに、透湿性は各種上塗材の中では最高クラスを誇り、熱膨れの原因となる水分を効率的に排出することができます。

その他、超低汚染性、防カビ・防藻性にも優れており、汚れにくく、カビや藻の発生を抑制する効果が期待できます。

PAINT LINEジャパン「無機ハイブリッドチタンガード」

ダイヤスーパーセランフレックスは、期待耐用年数が30年とされている高機能・超耐久性の無機塗料です。

30年の期待耐用年数という異次元の超耐久性・超低汚染性の要因は「特殊クワトロガードシステム」というPAINT LINEジャパン社独自の技術にあります。

同システムでは、特殊チタンに高密度シェル加工を施し、ラジカルバリヤーシステム(=特殊チタン)を取り入れ、塗膜の劣化因子であるラジカルの発生を抑制する機能を有します。

また、高性能光安定剤により紫外線を吸収し、塗膜の主成分である顔料と樹脂の劣化を抑制します。

さらに、フローティングハイドロシステムにより、塗膜表面に親水基を配合して、雨水が壁面に広がり、馴染むことで汚れを浮かび上がらせ、雨水と共に汚れを洗い流す特殊技術を導入しています。

ダイヤスーパーセランフレックスは、超高耐候性によりフッ素樹脂塗料や他社の無機塗料と比べて色褪せやチョーキングが発生しにくく、長期間に渡って美しい外観を保つことができ、塗替え回数を大幅に削減できるのが大きな特徴です。

また、無機塗料は無機物が主成分であるため、塗膜が硬いとされていますが、ダイヤスーパーセランフレックスは、柔軟でひび割れしにくく、強靭な塗膜を形成します。

そもそも無機塗料とは

無機塗料とは、セラミックやケイ素などの無機物を主成分として、有機物である樹脂を混ぜ合わせて作られる塗料のことです。

ガラスやレンガ、鉱物など炭素が含まれないものが無機物に該当します。

無機塗料の成分である無機物は非常に硬い材質でできており、紫外線や酸化に対して非常に強い耐性を持っています。

無機物自体の耐久性は半永久的と言われています。

ただし、そのままでは硬すぎて塗料としては使えないので、有機物である樹脂を混合して塗料として使えるようにしたものが無機塗料です。

有機物とは、炭素が含まれる有機化合物のことで、プラスチック、木、紙、衣類の繊維などが挙げられます。

外壁塗装に使われる塗料の場合、ウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料の主成分である「樹脂」が有機物であり、一般的に有機塗料と呼ばれています。

有機塗料の場合、樹脂が紫外線に晒され続けると経年劣化し、外壁を保護する機能が徐々に失われていきます。

一方で、無機塗料には樹脂の含有量が少なく、主成分である無機物が紫外線に晒されてもほとんど化学変化が起こりにくく、塗膜の分解や劣化が少ないため、長期間に渡って外壁を保護してくれるのです。

無機塗料のメリット

無機塗料の主なメリットとしては、以下の4点が挙げられます。

  • 耐用年数が長い
  • 色褪せや変色が発生しにくい
  • 燃えにくい
  • 汚れにくい

それぞれ解説していきます。

耐用年数が長い

無機塗料の最大のメリットは、外壁塗装用の塗料の中では最も耐用年数が長いことです。

無機塗料には有機物である樹脂の含有量が少なく、主成分である無機物が耐久性や耐候性に優れているため、長期間に渡って美しい外観を保持します。

無機塗料の耐用年数は、15年〜25年程度とされており、他の塗料と比べて紫外線や雨風などに対して高い耐候性を有しており、汚れにも強いのが特徴です。

色褪せや変色が発生しにくい

無機塗料は、主成分であるシリカや酸化チタンといった無機物が紫外線や太陽熱による耐性が高く、紫外線によるダメージを受けにくいため、色褪せや変色が発生しにくく、長期間に渡って外壁の美観性を保つことができます。

燃えにくい

無機塗料は燃えにくいという性質を有しています。

一般的な有機塗料(アクリル、シリコンなど)は炭素を主成分とする有機化合物を基に作られており、熱によって容易に分解してしまいます。

そのため、有機塗料に熱を加えると、有機化合物に含まれる炭素が可燃ガスの状態となって発生し、酸素と結びついて燃えやすくなります。

一方で、無機塗料はセラミックやケイ素などの無機物を主成分としており、これらは極めて高温でも分解しにくく、高い耐熱性を持ちます。

また、炭素を含まない無機物を混合しているため、燃えにくいのです。

汚れにくい

無機塗料には汚れにくいというメリットもあります。

無機塗料の表面の塗膜は硬く滑らかであり、砂埃や土埃などの汚れが付着しにくい性質を持ちます。

また、無機塗料は、有機塗料に比べて静電気が発生しにくい性質を有しているため、空気中の砂埃や土埃、散りなどの汚れが付着しにくくなるのです。

さらに、親水性があるため、外壁表面に汚れが付着しても雨水が塗膜上に薄く広がり、汚れを浮かせて自然に洗い流します。

このセルフクリーニング効果により、外壁表面に汚れが付きにくく、長期間美観性を保つことができるのです。

無機塗料のデメリット

無機塗料には多くのメリットがある反面、以下の3点が主なデメリットとして挙げられます。

  • 価格が高い
  • 高い技術力が必要とされる
  • ひび割れしやすい

それぞれ解説していきます。

価格が高い

無機塗料の最大のデメリットは、他の種類の塗料に比べて価格が高いことです。

外壁用塗料の中では、無機塗料は耐候性や耐久性に大変優れている塗料であり、耐用年数においてはトップクラスの長さを誇りますが、その分価格もトップクラスの高さなのがデメリットです。

高い技術力が必要とされる

無機塗料は、耐久性や耐候性などに優れた機能を持つ一方で、施工には高い技術力が必要とされます。

無機塗料は有機塗料と比べて非常に硬く、伸びにくいため、均一に塗装するには高い技術力と経験が求められます。

塗膜が均一でないと、ムラができやすくなり、本来の機能性を発揮できないばかりでなく、剥離やひび割れが発生するケースがあります。

このように、無機塗料による外壁塗装の仕上がりは塗装業者の技術力に左右されるため、高い技術力とノウハウを持った専門業者に依頼することが重要です。

ひび割れしやすい

無機塗料はガラスやレンガ、鉱物など無機物を混合して作られており、有機塗料と比べて、非常に硬い塗膜を形成するため、塗膜がひび割れしやすい特徴があります。

特に、モルタル外壁やコンクリート外壁においては、建物の揺れや温度変化による膨張・収縮に対して塗膜が柔軟に追従できず、ひび割れしやすい傾向にあります。

特に、地震が多い地域や地盤が軟弱な地域などでは建物に負荷がかかりやすいため、無機塗料の使用には注意が必要です。

無機塗料が向いている人

無機塗料は以下のような人に向いています。

  • 美しい外観を保持したい
  • メンテナンス回数を減らしたい
  • 外壁塗装にかける予算に余裕がある
  • 気候が厳しい地域に住んでいる人

それぞれ解説していきます。

美しい外観を保持したい

無機塗料は、耐候性に非常に優れており、長期間に渡って美しい外観を保ちたい人に向いています。

また、無機塗料には親水性があり、外壁に汚れが付着したとしても、雨水が汚れを洗い流してくれるセルフクリーニング効果が期待できるため、外壁をきれいな状態に保ちます。

このように、無機塗料には耐候性、耐久性、防汚性に優れているため、外壁の美観性を長く保持したい人に向いています。

メンテナンス回数を減らしたい

無機塗料は、無機塗料の耐用年数は一般的な有機塗料と比べて15年〜25年と非常に長く、長期的にはメンテナンス回数を減らすことが可能です。

そのため、短いサイクルで塗り替えたくない方や、外壁塗装にかける手間を少なくしたい方に無機塗料は向いています。

外壁塗装にかける予算に余裕がある

無機塗料は外壁塗装の中でもトップクラスの高価な塗料であり、初期費用にお金がかかります。

その点においては、外壁塗装にかける予算に余裕のある方に向いている塗料であると言えるでしょう。

また、まとまったお金を用意できなくても、ローンを利用してワンランク上の外壁塗装をしたい方にも向いています。

気候が厳しい地域に住んでいる人

無機塗料は紫外線や気温の変化など過酷な自然環境に対する耐候性が非常に高いため、気候が厳しい地域に住んでいる人に向いています。

例えば、日差しの強い地域では、外壁が紫外線によるダメージを受けて塗膜が劣化しやすくなりますが、無機塗料は紫外線への耐性が非常に高いため、色褪せや変色、チョーキングなどの劣化症状を抑制し、長期間美しい外観を保つことができます。

また、海岸部や沿岸部の近くに立地する建物は塩害を受けやすくなりますが、無機塗料は塩害にも強い性質を持つため、腐食やサビの発生を抑制します。

塗料以外の外壁塗装の価格を決めるポイント

外壁塗装にかかる費用に関しては、塗料の種類以外にも価格を決めるポイントがいくつかあります。

以下では、その主なポイントについて解説いたします。

塗装面積

外壁塗装の費用は、塗装する外壁面の面積が大きくなるほど高くなります。

延床面積が同じ住宅でも、外壁の塗装面積も同じくらいであるとは限りません。

軒高が高かったり、窓の数が少なかったり、屋根が急勾配であると、その分、外壁の面積も増えるため、塗装メンテナンスの際には費用がかかるポイントになるのです。

足場代

外壁塗装を行う際には、職人の安全性の担保や仕上がりの質の向上、近隣配慮のために建物の外周に足場を組みます。

この足場代が外壁塗装の費用において大きな割合を占めます。

足場代が変わる要因としては、建物の形状が複雑であったり、隣地と建物が近接しすぎていたり、カーポートやお庭など足場組みするのに障害となるものがあると、その分、設置手間や足場数量が増えてしまいます。

また、道路と敷地の高低差がある場所や高基礎の建物などにおいては、地面からの足場組みが高くなり、足場数量や搬入・設置手間が増えるため、費用も高くなります。

さらに、屋根が急勾配であると、そのままでは危険で作業性も悪くなるため、屋根足場の設置が必要となり、その分の費用が発生します。

外壁の種類・家の形状

外壁材の種類や家の形状も外壁塗装の費用に関わる大きなポイントです。

一般的によく使われている窯業系サイディングにおいては、他の外壁材と比べて比較的メンテナンスしやすい外壁材ですが、10年を目安として定期的に塗り替えをする必要があります。

モルタル外壁やコンクリート外壁の場合は、汚れが目立ちやすく、ひび割れしやすいため、撥水性や弾力性などの機能を有する塗料が適しています。

その分、通常のALC外壁の場合、他の外壁材と比べてシーリングの数量が多くなるため、その分、費用が高くなります。

また、複雑な形状や凸凹部分が多い家においては、足場や養生の数量、塗装面積が増え、細かな作業や施工の手間がかかるケースもあるので、その分が費用にも反映されます。

外壁の劣化具合

外壁の劣化具合によっても、外壁塗装の費用は大きく変わります。

窯業系サイディングは、他の外壁材と比べて比較的メンテナンスしやすい外壁材ですが、劣化症状の進行度合いによって補修の範囲や補修内容が膨らむケースがあります。

例えば、表面塗膜がひび割れや剥離を起こしている場合、部分補修で済むこともありますが、外壁材自体が反ったり浮いたりしていると、部分的に張り替える必要があり、張り替えの手間や処分費などが余分に発生します。

また、モルタル外壁やコンクリート外壁の場合は、ひび割れが発生しやすい性質を持つため、ひび割れの程度が大きかったり、発生箇所が増えるほど、補修にかかる費用が増えてしまいます。

このように、外壁の劣化症状が進行していると、塗装する前の下地処理や補修に手間がかかり、作業工程が増えるため、その分費用が高くなるのです。

外壁塗装の費用を抑えるには

塗料のグレードを下げたり、施工範囲を狭めたり、自分でDIYすることにより、総費用を下げることはできます。

しかし、安さだけを重視したメニューで外壁塗装をしてしまうと、あとで施工品質に問題を抱えたり、塗装業者の保証やアフターサービスを受けられないこともあります。

外壁塗装の費用を抑えるには、安さを求める以外にも、見積書のチェックポイントの確認や火災保険、助成金・補助金の活用など、いくつかコツがあります。

以下では、それぞれのコツについて詳しく解説いたします。

見積書のチェックポイントを抑える

外壁塗装の費用を抑えるには、見積書のチェックポイントを抑えて、金額が適正かどうかを判断する基準を持てるようにすることがポイントです。

一般的に、外壁塗装の見積書には、総費用が表記されているページがトップにきて、次に仮設足場や高圧洗浄、塗装工事などの内訳明細書が続きます。

内訳明細に記されている各工種の数量や単価について、例えば「外壁塗装工事一式:〇〇円」ではなく、塗料の種類や数量(㎡)、単価などが詳細に表記されている方が、他社の見積もりと比較検討しやすくなります。

ただし、必ずしも「一式」の表記すべてが不適切であるとは限らず、工種によっては経験則から割り出して一式表記している場合もありますので、詳細を業者に確認するようにしましょう。

また、劣化が進行していて補修が必要となる場合、補修範囲によって費用が大きく変わるので、必ず塗装業者に現況調査を依頼し、劣化の度合いや補修の必要性、補修範囲などをしっかりと確認するようにしましょう。

見積書の内訳明細にある項目のチェックポイントを理解し、その妥当性を判断できるようになると、施工内容の過不足や見積書に含まれない項目などに気付くことができます。

結果として、適正な価格と施工内容で業者に依頼することができ、費用を抑えることにもつながるのです。

火災保険の利用

台風や竜巻などの自然災害により、お住まいの外壁に被害が出た場合、ご加入の火災保険を利用してその修繕と共に外壁塗装にも保険金が適用されるケースがあります。

火災保険の対象となる主な自然災害は、台風、突風、竜巻、雹債(ひょうさい)、落雷、豪雪などです。

ただし、色褪せや変色、剝がれ、浮き、ひび割れなど劣化症状の補修や塗装は火災保険の対象外となります。

また、火災保険の契約内容や補償の範囲によっては、保険金が適用されないケースもあるので、詳しくはご加入の火災保険会社に直接お問い合わせしましょう。

注意点としては、お住まいが自然災害による被害を受けてから3年以内に保険適用の申請をする必要があります。

また、申請は火災保険の契約者本人がしなければなりません。

助成金・補助金の利用

外壁塗装が対象となる補助金や助成金制度の利用も費用を抑える一つの方法です。

受給要件を満たして申請が認可されれば、補助金や助成金を受け取ることができるので、実質的に外壁塗装の費用を抑えられます。

受給額については、国の支援制度やキャンペーン、各自治体により異なります。

外壁塗装の場合、断熱塗料や遮熱塗料を用いた省エネリフォームが給付対象となりやすく、工事費(税抜)の5%〜20%か上限5万円〜30万円が相場です。

ただし、すべての自治体で補助金や助成金の支援制度を利用できるわけではなく、予算の上限や申請期限が設けられているケースもあるので、注意が必要です。

まずは、お住まいの自治体が支援制度を設けているかを確認するようにしましょう。

無機塗料費用相場まとめ

ここまで、無機塗料の費用相場について解説してきました。

私たちは「外壁塗装プロ」、愛知県小牧市を中心に活動する外壁塗装の専門家です。

小牧市周辺の皆さまの住まいの美しさと耐久性を守るため、壁の塗り替えや防水工事を手がけています。

私たちのサービスは、ただの塗装作業ではありません。

それぞれの家の特性やお客様の希望をしっかりと捉え、最適な提案と施工を行います。